えびの高原荘

県道30号が県道1号と交差するあたりは標高1100mほど、登山やハイキングなどを楽しむ人の姿を見かける。
緑が広がる風景の中に建つ国民宿舎は控えめな印象を与える。




フロントの左に売店があり、立ち寄り湯の申し出を受け付ける。浴場は受付から下へ延びる廊下の途中にある。暖簾をくぐると脱衣所、木製の棚に藤の籠が並び、貴重品入れが備わる。
浴室は天井が高く透明ガラス窓から光が注ぐ。





右側に洗い場、左奥見返りにサウナと水風呂、左窓側から正面にかけて主浴槽が配置されている。主浴槽は湾曲した形状で、二つの槽に分かれている。浴槽にはそれぞれに湯口があり、ゆっくり注がれている。
小さい奥の浴槽は弱く緑色を帯びた茶色の湯が満たされている。広い浴槽は極薄い茶色で、口に含むと酸味と鉱物味が喉をくすぐる。臭いはほとんど感じ取れない。洗い場には白湯が供給されているようだ。
サウナと水風呂も備わる。充実した設備なのにリーズナブルな料金設定、公共の施設ならではだ。




戸外には岩で組まれた露天が用意されている。岩のほとんどは褐色に染まっている。湯は内湯より薄い褐色で、酸味と鉱物味が感じられる。
露天からは霧島連山が望める。開放感は秀逸だ。




日常に距離を置き心を休めるには最適の場所かもしれない。


えびの高原荘
えびの市末永1489
0984(33)0161 HP
カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉
43.2℃
カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(2号井)
39.4℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 水風呂 サウナ
520円
11:30~20:00
2015/9/26